▼椿の種の灰
原料は昔ながらの方法で椿油を搾った後の“椿の実の搾り殻”を使う。油搾り機の形がそのまま残り、1個16kgくらいの円形の塊になっている。
とても硬く凝縮されているので、電気丸鋸か大ハンマーで叩き割って、ある程度小さくしてから灰窯で燃やす。
火付きが悪いため、最初のうちはガスバーナーを使う。 油分がまだ多く残っているので、火に勢いがついてくると、とても強い火力となって燃える。
この椿の油灰にはリン酸分が多量に含まれているので、失透釉、乳濁釉を容易に調整することができる。